今回の演目のひとつ、バルトークの《中国の不思議な役人》は、パントマイム(無言劇)のために作曲されたもので、奇抜な楽想と変拍子により非常に演奏が難しいといわれています。千葉フィル30年の歴史でも一度も演奏したことのないこの作品に、初めて挑みます。また、シベリウスの《エン・サガ》も千葉フィルは初めて演奏する楽曲で、幻想的な雰囲気が魅力的な作品です。
そして、メインに演奏するのは、チャイコフスキー最晩年の傑作、交響曲第6番《悲愴》です。感情が溢れだすかのような劇的な面と、作曲技法の粋を尽くした知性を併せ持つ人気の作品を、楽曲分析でも定評のある千葉フィルハーモニー管弦楽団 音楽監督兼常任指揮者 金子建志(かねこけんじ)氏が捌きます。
開催概要
名称:千葉フィルハーモニー管弦楽団 第30回演奏会
日程:2015年1月10日(土) 18:00開演(17:15開場)
会場:習志野文化ホール
指揮:金子 建志
演目:
シベリウス/交響詩《エン・サガ》
バルトーク/《中国の不思議な役人》ハイライト
チャイコフスキー/交響曲第6番《悲愴》
前売券は、会場となる習志野文化ホール他、下記の楽器店にて販売します。
前売券販売所:
- 習志野文化ホール(TEL 047-479-1212)
- 伊藤楽器 マイスター船橋(TEL 047-495-3000)
- 伊藤楽器 北習志野(TEL 047-465-0111)
千葉フィルハーモニー管弦楽団について
千 葉フィルハーモニー管弦楽団は、千葉県を中心に活動するアマチュアオーケストラです。音楽監督兼常任指揮者に金子建志を迎え、ベートーヴェンからチャイコ フスキー、ショスタコーヴィチなど、幅広い選曲でパワフルな演奏を行っています。特に、金子氏の研究に裏打ちされたマーラーやブルックナーの演奏について は、アマチュアオーケストラファン以外からも高い注目を集めています。毎年1月の演奏会と8月のサマーコンサートを実施していますが、あえて定期演奏会と 冠することなく、初心を忘れない真剣勝負で演奏会に臨んでいます。
指揮者紹介
千葉フィルハーモニー管弦楽団 音楽監督 兼 常任指揮者
金子 建志
東京芸大楽理科卒、柴田南雄氏、高階正光氏に師事。2013年3月まで静岡・常葉短大学教授(指揮法・音楽史)を務め、現在は常葉大学・短期大学部、静岡大学、武蔵野音楽大学、東京理科大学の非常勤講師。古典派~近現代の交響曲・管弦楽曲の研究と、その実践としての指揮活動。千葉フィルハーモニー管弦楽団、アンサンブル「花火」の常任指揮者。市川交響楽団、19世紀オーケストラ、京都フィロムジカ管弦楽団、狛江フィルハーモニー管弦楽団、日本大学管弦楽団等を指揮。月刊誌「レコード芸術」「音楽現代」、東京中日新聞等で批評を執筆。レコード・アカデミー賞審査委員。NHK FMの解説者。著書に「こだわり派のための名曲徹底分析」シリーズ「ブルックナーの交響曲」「マーラーの交響曲」「ベートーヴェンの〈第9〉」「交響曲の名曲1」「マーラーの交響曲2」(以上音楽之友社)、編/著書に「朝比奈隆 交響曲の世界」(早稲田出版)、200CDシリーズ「オーケストラの秘密」、「オーケストラこだわりの聴き方」(立風書房)等がある。
写真は以下のURLからダウンロードできます。
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