第67 回演奏会 - 2022年7月24日(日) 13:30開演 会場:習志野文化ホール・指揮:金子 建志・演目:ムソルグスキー/交響詩「禿山の一夜」、ボロディン/「ダッタン人の踊り」、ブルックナー/交響曲第4番

曲目解説

演奏会プログラムの曲目解説からの抜粋です。

ドヴォルザーク 序曲〈謝肉祭〉

dvorak 120px序曲3部作《自然と人生と愛》1891~92年作曲。1892年4月28日プラハにて作曲者自身の指揮で初演。

ドヴォルザークの作曲家としての最盛期、渡米直前の1891~92年に作曲された序曲3部作「自然と人生と愛」《自然のなかで》《謝肉祭》《オセロ》の中の1曲。1892年4月28日プラハにて作曲者自身の指揮で初演された。ニューヨークでの生活から産まれた〈新世界より〉、チェロ協奏曲と並ぶ傑作として高く評価されている。

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ヒンデミット 交響曲〈画家マティス〉

hindemth 120pxここでのマティスは、ヒンデミットと同時代の画家、フォーヴィスム(野獣派)のリーダー的存在だったアンリ・マティス(1869~1954年)ではなく、16世紀に活動したドイツの画家マティアス・グリューネヴァルト(マティス・ゴートハルト・ナイトハルト 1470~1528年)。その代表作『イーゼンハイム祭壇画』に深い感銘を受けたヒンデミットが、グリューネヴァルトの生涯をテーマに台本を執筆してオペラ〈画家マティス〉を作曲、それと並行して交響曲も作曲した。

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ベートーヴェン 交響曲 第6番〈田園〉作品68

beethoven 120px1808年12月22日、ベートーヴェンの指揮で〈運命〉と同日、ウィーンで初演。

音楽と全く無縁だった私が、初めて惹かれたのがこの〈田園〉。中学1年の春、音楽の授業で〈グランド・キャニオン〉と続けて「感想を言いなさい」ということだった。たぶん標題音楽の比較だったのだろう。私の心にはベートーヴェンが深く残り、夏休み後に引っ越した習志野2中の吹奏楽クラブで、音楽に深入りすることになった。家の周囲は畑や田んぼに囲まれており、レコードで聴いた〈田園〉を口ずさみながら、夕焼けを眺めていたものである。

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マーラー 交響曲第5番の楽曲解説

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マーラーはこの〈5番〉でも、楽章をより巨きなスパンで捉える「部=Abteilung」を、以下のように採用した。

「Ⅰ部」=Ⅰ楽章「葬送行進曲」・Ⅱ楽章 
「Ⅱ部」=Ⅲ楽章 スケルツォ 
「Ⅲ部」=Ⅳ楽章 アダージェット Ⅴ楽章 ロンド・フィナーレ

第1楽章(第Ⅰ部) 嬰ハ短調 2/2 三部形式

トランペットのソロ①に始まるこの楽章は、マーラー自身によって「葬送行進曲」と題されている。〈巨人〉の第3楽章、〈復活〉や〈3番〉の第1楽章よりも「厳格な歩調で」と指定されたぶん、柩を担いで教会に向う荘厳な葬列を連想させる。②のアウフタクトとして使われている付点リズムは、ベートーヴェンやショパンとの繋がりを指摘するまでもなく「葬送」のそれだ。それ以上に瓜二つなのが、メンデルスゾーンのピアノ曲集〈無言歌〉の中の1曲〈葬送〉 Op62-3。以前オーケストレーションし、〈復活〉のプレトークで演奏した際に、詳しく述べたとおりである。

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ベートーヴェン《レオノーレ》序曲第3番の楽曲解説

beethoven jm 120pxベートーヴェンは、唯一のオペラ〈フィデリオ〉のために、〈レオノーレ序曲〉とされる3曲と、全く別のプランによって最後に作曲された〈フィデリオ〉序曲の4曲を作曲した。その中で最も規模の大きなのが、この〈3番〉。物語全体を交響詩的に圧縮しているという点はゲーテの戯曲に付曲した〈エグモント〉の序曲と同じで「序奏部→アレグロ主部→快速のコーダ」という構成も共通だが、〈エグモント〉がへ短調→ヘ長調という、『運命型』の短調→長調という『暗→明』の図式によっているのに対し、レオノーレ〈3番〉は、ハ長調で一貫している。

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