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ニールセン - 千葉フィルハーモニー管弦楽団

ニールセン (1865~1931) 交響曲第4番〈不滅=滅ぼし得ざるもの〉作品29

nielsen-thumbグリーグに続く北欧の大作曲家といえばフィンランドのシベリウスが名高いが、デンマークのカール・ニールセンもまた、シベリウスと同様に交響曲を中心に独自の音世界を追求した芸術家であった。この二人は共に1865年生まれ。ドイツ・オーストリア系とも、またフランスやロシアの作曲家の交響曲とも一味や二味も違った装いをみせる二人の交響曲。本日はそのうちニールセンの、最もよく知られた交響曲である《不滅》を取り上げる。ニールセンの生涯はあまりよく知られているとは言えないので、少しその辺りを述べてみることとする。

ニールセン 交響曲第4番の楽曲解説

timpani-thumb第1部─ヘ長調 2/2 ソナタ形式

第1主題として単一の動機だけを提示する典型が〈運命〉だとするなら、ニールセンが採ったのは、複数の動機を主題群として提示する正反対の方法。①②③の順に提示される第1主題群は何れも明朗で、力強さに溢れている。様々な生き物が、それぞれの個性を主張しながら自由活発に飛び跳ねているような主題群の在りかたこそは、自然界本来の姿であり、『何者も滅ぼし去ることのできない不可侵の理想郷』として、最初に示したということだろう。

第29回演奏会

29th-concert-thumb

日程:2014年1月11日(土) 17:15開場 18:00開演
会場:習志野文化ホール
指揮:金子 建志
演目:

  • プロコフィエフ/「ロミオとジュリエット」より3つの組曲を中心にストーリー順に抜粋
  • ニールセン/交響曲第4番「不滅」