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コープランド - 千葉フィルハーモニー管弦楽団

「ドイツ音楽」から「チェコ音楽」、そして「アメリカ音楽」へ

国民楽派、ドヴォルザーク

dvorak01 thumbアメリカ合衆国はヨーロッパからの移民で形成された国家である。そのため、独立してからもしばらくの間は、そのルーツと規範をヨーロッパに求めた時代があった。南北戦争も終わり、本格的に国家統合を果たし社会を建設していこうという中で、ヨーロッパの著名人をアメリカ合衆国に招き、アメリカ国内における諸々のレベルを上げていく。クラシック音楽において、その役割を担った人物で最も著名なのは、アントニン・ドヴォルザークであろう。

コープランド 交響曲第3番の楽曲解説

copland02 thumb〈新世界〉で書いたように、ドヴォルザークは5音音階や逆付点リズムで民族性を強調しようとした。これが難しいのは、例えば5音音階だと、黒鍵を適当に叩けば、誰にでも聴き易い旋律が簡単にできてしまうこと。純粋な5音音階には〈メダカの学校〉や〈猫ふんじゃった〉があるが、ああした旋律だけを並べると、親しみ易くても交響曲としては幼稚な印象を与えかねない。