R.シュトラウス バレエ〈泡立ちクリーム〉 作品70(台本:R.シュトラウス)

夢。お菓子の世界へ。ケーキ屋の厨房から始まるファンタジー

4. マーチ ここからはケーキ屋の厨房。歯切れの良いマーチ風の「お菓子の行進」④に乗って、マルチパン⑤、プラム兵⑥、レープクーヘン⑦が相次いで登場。⑥はライバルだったマーラーの〈巨人〉のⅠ楽章のオマージュか?

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5. 「茶の花のお姫様」の踊り 5拍子でフルート・ソロ⑧がカデンツァ風に舞い、弦のソロが絡む。「茶の花姫」役のフルートの聴かせ所。

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タランテラ風の中間部⑨は軽快な2拍子に転じ、ピチカートやチェレスタのメタリックな音色が輝く。ここでも主役は室内楽的に掛け合うフルートとヴァイオリン。チャイコフスキーの〈悲愴〉の第3楽章が料理されているように感じる部分もある。

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