R.シュトラウス バレエ〈泡立ちクリーム〉 作品70(台本:R.シュトラウス)

16. 小さな子供(プラリネ)達の踊り チョコレート・ボンボン達が、バイエルン地方の民族的な群舞㉖を披露。この㉖は2拍子と3拍子が交替する変拍子が特徴だが、モーツァルトの交響曲第40番の第3楽章㉗を思わせる。シュトラウスのモーツァルト崇拝者ぶりがうかがえる部分だ。

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17. クラッカー・ボンボンのジャンプダンス 6/8拍子の群舞だが、2拍子系の㉘と3/4拍子の㉙が入れ替わりながら進む。こうした2拍子と3/4拍子の交替と並走は〈泡立ちクリーム〉全曲を特徴づけている。

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18. ギャロップ(全員の踊り)による小フィナーレ 2拍子の軽快なギャロップ㉚aだが、コーダ近くで㉚bのように㉚との並走が始まるため、ポリリズム的な頂点が築かれる。

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